子供の虫歯が深刻な状態で、早急に治療が必要と言われた、でもうちの子は歯医者が大の苦手でとてもおとなしく治療を受けられる状態じゃない、こんな時どうしたらいいかママはこまってしまいますよね。
条件はあるけど、最終手段として全身麻酔で治療をするケースもあるんです。
子供の全身麻酔での虫歯治療について
子供に限らず大人でも歯医者に行くのは勇気が必要。
これは子供の頃に歯医者で痛い思いをしたり、怖い思いをしたりっていうトラウマがあるからなんですね。
虫歯は放置してしまうと進行するし、どんどん侵食すれば穴があいたり歯髄まで到達していたりすると、ズキズキと痛んでくるから大人でも辛いのに、子供はもっと大変。
そこで歯医者に行くんだけど、大きな音がするし、嫌って言っても無理やり押さえつけられて強制的に治療されるなんて、必要な事でもトラウマになりますよね。
だけど乳歯でも虫歯になるし、放置しておくと永久歯にも影響が出るから治療は必要なんです。
もちろん嫌がる子供でも、根気よく話して聞かせて、ちょっとずつ練習しながら進めていくと、怖くて泣いちゃうけど治療ができる事もあります。
ただし一度でも怖いとか嫌って思うと、何が何でもダメでパニックになっちゃう子も多いから、こういう時は他に方法がなくやむを得ない場合に限り、全身麻酔で治療をするという選択肢があります。
でも全身麻酔は麻酔科医の管理が必要だから、普通の歯医者ではできないし、健康状態が万全じゃないとダメだから、今日歯医者に行って即全身麻酔で治療をしましょう、ってわけには行きません。
全身麻酔を使うにあたり、事前検査も必要だし、風邪を引いていても全身麻酔はできないから健康管理も重要。
更にはそれなりに設備が整っている病院じゃないとできないから、予約をしても何ヶ月も先になる事も少なくありません。
その間に虫歯が進行してしまうなど、問題点もあります。
小児歯科の全身麻酔のリスクとは?
どうしてもおとなしく治療が受けられない、早急に虫歯の治療が必要な場合は、全身麻酔で治療をすれば、治療自体はスムーズです。
虫歯が数本ある場合は一度に治療ができるし、本人も麻酔で眠っているから恐怖心もないし、痛みも感じないのはメリットです。
でも全身麻酔はそれだけでもリスクがあるから、簡単じゃないんです。
全身麻酔をする前は食事や水も制限しないといけないし、麻酔は体力を消耗させるから術後に風邪を引くと悪化しやすいというデメリットもあるんです。
事前の検査も血液検査やレントゲンなど、かなり大掛かりだから子供にとっては意外と大変です。
日本では最終的な選択肢だけど、お隣の韓国では全身麻酔で虫歯治療をするのはそれほど珍しくないんだとか。
国による違いがあるのも仕方ないけど、ちょっとびっくりですね。
麻酔から覚めた時の反応は個人差があるけど、中には興奮したり、泣きながら暴れたり、何事もなかったようにケロっとしていたりといろいろです。
たかが虫歯の治療で全身麻酔をしなくても、と思う人もいるかもしれないけど、中には必要な事もあるんですね。
虫歯が進行していて、さらに本数も多い、子供が歯医者に恐怖心を持っていておとなしく治療が受けられないって場合は、全身麻酔での治療を選ぶ事になります。
もし、歯を削らずに歯の治療をしたいなら…
子供の虫歯の治療方法は歯医者さんによっても違いますから、もしこの記事を読んで「全身麻酔嫌だなぁ…」と思った場合には、ぜひ他の歯医者さんにも足を運んでみてください。
もしかすると、全身麻酔以外の良い方法を提案してくださるかもしれません。
また以下の記事では、できるだけ歯を削らない治療方法をご紹介しています。
もしよければ、読んでみてください。